ブルーカーボンという言葉を知っていますか?


ブルーカーボンとは、マングローブや湿地、海草、海藻、藻場などの沿岸生態系が蓄える炭素のことです。海洋の生態系は、CO2削減のためには軽視することのできない存在です。

なんと、藻場1haが提供する生態系サービスの経済価値は1792万円と言われ、熱帯雨林の29倍、亜寒帯林の50倍にもなるそうです。

実は近年、そんな藻場で大きな問題が発生しているのです。

それが「磯焼け」。実はこの犯人の正体はなんと、高級食材として知られる「ウニ」なのです。

近年の温暖化による海水温の上昇でウニが増加し、海藻を食い尽くしてしまうのです。そのためエサが不足して身のないウニが大量発生し、売り物にならないウニが増える一方です。

このままでは、ウニの食べ物としての価値だけでなく、海洋生態系のブルーカーボンの機能も失われ、各国で大きな問題となっているのです。

<ウニノミクスの取り組み>

ウニノミクス株式会社では、増えすぎたウニを地域の漁師さんと連携して間引き、さらにそのウニを養殖することで、身のたっぷり詰まった美味しいウニへの育成をしています。これにより、身が入っていなかったウニが売れるようになり、藻場が回復、漁師さんの稼ぎも増えるという、一石三鳥のサステナブルな仕組みを確立させています。

この技術は日本だけでなく、世界各国で起きている同様の地域課題の解決策として注目を集めています。

(資料提供:ウニノミクス株式会社 日本事業推進 山本様)


私たちHeart for..では、このような海洋問題について少しでも考えていただくきっかけの場として、夏季のビーチクリーンや、海洋ゴミをアップサイクルしたジュエリー製作イベントを開催いたします。海の産廃ゴミとして処理されるウニ殻・ウニトゲを使ったプロダクト「雲丹華」の製作販売を行なっています。