ロスフラワー

部屋や店内、セレモニー会場を飾ったり、誰かへのプレゼントとして贈られたりと大活躍するお花や植物たちですが、その裏では実はなんと総生産本数の15〜20%、年間およそ9億本超の花きが「規格外」という理由で廃棄されているのを知っていますか?

例えば飾るには茎が短かすぎる、衝撃などにより少し花びらに傷や裂け目がある、決められた規定数より少ない、などが「規格外」に当たります。

切り花1世帯あたり年間購入額の推移出典:令和4年農林水産省「花きの現状について」https://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/attach/pdf/index-43.pdf

また国内消費量が減り続けていることもあり、大切に育てられたお花達が人々に届けられることもなく廃棄されているのも事実です。

私たちは、そのような理由で廃棄されてしまう花や植物たちを無駄にしたくないという思いから、それらのお花を回収し、活用する機会を作り出しています。

中村 佳世

「はなあそび」講師

様々な事情で廃棄に回ってしまうロスフラワーに新たに命を灯す「フラワーサイクリスト」の一人。

花を身近に感じてもらえるように、ロスフラワーを使った教室やお花業界のSDGs講座を開いています。

花の未来を子どもたちに託し、ロスフラワーが少しでも減り、子どもとお花と地球に優しい未来を作ることを目標に活動しています。

Heart for..としての取り組み

Heart for..プロジェクトでは、フラワーサイクリスト中村さんとともに、ロスフラワーを活用した様々な取り組み例を紹介します。

●お野菜ブーケ作り

規格外野菜(シンデレラ野菜) とロスフラワーを組み合わせた「お野菜ブーケ」の制作、販売

横浜スタジアムBallParkFantasiaイベントでのワークショップ

●エシカルファッションイベントでの会場装飾

PEACEDAY COLLECTION 2022にて会場演出

アパレルサーキュラーエコノミー協会チャリティーParty2022にてエシカル商品の展示

「全ての資源を無駄にしない社会へ」

規格外野菜やフラワーロスは、業務的なサプライチェーン上の「規格」があることによって生まれてしまうものです。私たち消費者が規格にとらわれず食べる、利用する意思を示し続けることでこの規格自体がなくなっていくと信じています。

形や色が他と違っても、質は同じです。ぜひ、中身を愛してください。